こけしとは...
こけし人形は今から約150年ほど前、日本の東北地方に生まれました。
もともとは、農家の子どもたちの遊び道具として発生したものです。それが文化の発展と同じように素朴なものから、近代的なものへと変化していきました。群馬県では、明治の頃から前橋市総社町を中心に木地玩具の生産が盛んに行われ、昭和20年頃から観光地のみやげ品としてミズ木、サンショ、白樺などの材木を使い、こけしが作られるようになりました。
そして、こけし人形は子どもたちの遊び道具から脱却し、日本の伝統的な工芸品の一つになりました。
現在、こけし人形は木地から絵付けまでの工程を、すべて熟練した職人によって手作業で作られています。そして作者の自由な発想によって、新しいデザインのこけしが次々と生まれ、群馬の近代創作こけしに発展したのです。
工房紹介
群馬県では上毛三山(赤城山・榛名山・妙義山)の一翼として広く県内外にその名を知られる赤城山。赤城村はその西麓に位置します。その赤城村に当工房はございます。
赤城村は四季折々の自然に富んでいます。代表的なものとして縄文の昔から水が湧き続けていると伝えられる『湧玉』があり、かの芭蕉も「掬ふより はや歯にひびく 清水かな」と詠んでいる重要文化財が、静かに時を刻んでいます。その近くには、日本名瀑百選にも選ばれた、落差37メートルという『棚下不動の雄滝』という雄大な滝があり、見る人の目を驚かせます。赤城山系の地下水が幾年月もの時を経て、そこから湧き出すその荘厳な光景は自然の驚異そのものです。さらに、キンメイチクという黄金色の縦縞が美しい、国の天然記念物にもなっている竹林があり、自然のいたずらを垣間見ることもできます。
また赤城村は、古くから文化の振興が盛んな地域です。
世界にも例を見ない特徴を持つ『三原田歌舞伎舞台』が現在も存在し、今なおその舞台公演を観ることができます。また由来は、江戸初期といわれる優美な舞いの『津久田のしし舞い』は毎年八月に八坂神社例祭で披露されます。文化を大切にするという風土は現在も受け継がれており、その一例として廃校になった小学校を改修し、様々な作家の創作活動の場として『赤城工房』として一般開放しています。
このような自然と文化に恵まれたこの赤城村で、当工房はこの自然と文化を大切にするこころを「創作こけし」づくりに生かしています。一つひとつ丁寧に、こころを込めてお作りします。
木にはぬくもりがあります。そのぬくもりはあなたのこころをきっと癒してくれるでしょう。大切な人への贈り物としてもぴったりです。ぜひ、一度手に取ってごらんになってください。
創作こけし作家 藤川 正衛(ふじかわ しょうえい)
- 昭和17年
- 群馬県渋川市生まれ。
- 昭和34年
- 師匠、石田完治氏(群馬県こけし協同組合初代理事長)に師事。
- 昭和37年
- 藤川工芸として独立。創作活動に入る。
- 平成03年
- 有限会社 藤川工芸を設立、代表取締役に就任。
- 平成30年
- 有限会社 藤川工芸 取締役会長に就任。
- 渋川市こけし人形会 会長
- 創作こけし「たくみ会」 会員
主な受賞歴
- 内閣総理大臣賞('96)
- 内閣総理大臣賞('02)
- 通商産業大臣賞('95)
- 農林水産大臣賞('95)('96) 2回
- 中小企業庁長官賞('71)('88) 2回
- 林野庁長官賞('90)
- 関東通商産業局長賞('90)
- 東京通商産業局長賞('84)
- 群馬県商工会議所連合会長賞('72)
このほか、朝日、読売、毎日、東京、日経、産経、上毛、各新聞社賞NHK、群馬テレビ、FM群馬、各賞などを受賞。
代表作品
内閣総理大臣賞受賞 正衛 作「願いごと」
内閣総理大臣賞受賞 正衛 作「萌木」
創作こけし作家 藤川 和美
- 昭和26年
- 群馬県渋川市生まれ。
兄、藤川正衛に師事、創作こけし作りの道に入る。
- 有限会社 藤川工芸、専務取締役
- 創作こけし「匠会」 会員
- 日本こけし工芸会 会員
- 群馬県作家協会 会員
主な受賞歴
- 文部科学大臣賞('01) / 全国近代こけし展
- 通商産業大臣賞(2回)('96)('98) / 全群馬近代こけしコンクール
- 経済産業大臣賞('04) / 全群馬近代こけしコンクール
- 農林水産大臣賞2回('99)('04) / 全日本こけしコンクール
- 運輸大臣賞('97) / 全日本こけしコンクール
- 中小企業庁長官賞('95)/ 全群馬近代こけしコンクール
代表作品
内閣総理大臣賞受賞 和美 作「ときめき」
創作こけし作家 藤川 衛一
- 昭和45年
- 群馬県渋川市生まれ。
- 平成25年
- 父、藤川正衛に師事、創作こけし作りの道に入る。
- 平成30年
- 有限会社藤川工芸 代表取締役に就任。
- 群馬県こけし協同組合 会員
- 創作こけし「匠会」 会員
主な受賞歴
- 林野庁長官賞 ('2017) / 全群馬近代こけしコンクール
- 他、毎日新聞、東京新聞、産経新聞、FM群馬 各賞受賞
代表作品
林野庁長官賞受賞 衛一 作「白と黒」
工房案内
名称 | 創作こけし工房 藤川工芸 [有限会社 藤川工芸] |
---|---|
所在地 | 〒379-1116 群馬県渋川市赤城町持柏木63 |
代表 | 代表取締役 藤川 衛一 |
TEL | 0279-56-5500 |
FAX | 0279-56-5633 |
営業時間 | 9:00~17:30 |
定休日 | 日曜・祝祭日 |
アクセス
こけし作り体験教室
当工房では、皆さんにこけし作りを体験していただけます。
こけし作りの楽しさ、すばらしさを実感してもらえるよう、丁寧にお教えします。
※準備の都合上、事前にご予約をお願いいたします。
希望日時、予定人数を教えてください。(10人以上の場合はお問い合わせください)
下記よりお問い合わせください。
関連リンク
- 卯三郎こけし
- 群馬のこけしと言えば卯三郎こけし。